スマート農業分野の灌水制御技術をデンソーと共同で検証開始
ディーピーティー株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:竹本 昭一郎、以下「当社」)は、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:林 新之助、以下「デンソー」)と、スマート農業分野における灌水制御技術の共同検証を開始しました。
共同研究の背景・目的
両社は展示会での接点をきっかけに情報交換を重ね、デンソーが開発を進める水ポテンシャル(pF)を測定できる土壌センサーを、当社が所有する岐阜県可児市の研究用ビニールハウスに導入して検証を行うこととなりました。
当社が自社開発する環境制御システム「e-minori plus」は、ビニールハウス内の環境を自動で測定・制御するシステムです。その機能の一つである「日射比例灌水制御」は、日射量を測定して、晴天時には多めに、曇天時には少なめに水を与える仕組みを採用しています。
一方、今回デンソーが開発を進める土壌センサーは、土壌状態の4項目(地温、含水率、EC、水ポテンシャル)を測定することができ、作物が水を吸収できる状態(水ポテンシャル)を数値化し、作物の生理状態に応じて灌水量を調整できるようになります。作物の“水を吸う力”を見極め、必要なタイミングで適量の水を与えることで、より作物に寄り添った灌水管理を可能にします。
今回の研究では、日射比例制御と水ポテンシャル制御という異なるアプローチを比較し、収量や品質への影響を検証します。これにより、より適切で効率的な灌水制御手法の確立を目指します。


実施内容
本研究は、当社・ディーピーティー可児研究所(岐阜県可児市)の研究用ビニールハウスにて実施してまいります。
・デンソーの水ポテンシャルを測定できる土壌センサーを設置し、データを収集
・「e-minori plus」とデータを連携し、ハウス内の状態をリアルタイムで可視化
・従来の日射比例灌水制御との比較データを蓄積し、灌水タイミングや水量の最適化を検証
実施期間は、2025年10月中旬から翌年5月頃までを予定しています。
今後の展開
今回の検証で得られたデータや知見を、デンソーの土壌センサーと当社の日射比例制御技術それぞれの研究に活かし、作物の生育や環境条件に最も適した灌水制御手法の確立を目指します。
また、デンソーが研究・開発を進める土壌センサーの技術と当社の制御技術を融合し、今後「e-minori plus」では作物の状態を踏まえた精密な灌水管理と生産者のニーズや栽培環境に応じた柔軟な提案を目指してまいります。
ディーピーティーは今後も、AIやIoT技術を活用したスマート農業の推進を通じて、農業現場の課題解決と持続可能な生産の実現に貢献してまいります。
・運営会社『ディーピーティー株式会社』について
愛知県名古屋市に本社を置くディーピーティー株式会社は1989年設立。社名の由来は、ひたすら夢(Dream)に向い続ける実直さと情熱(Passion)を常に持ち続ける意欲、そして感謝(Thanks)の心を忘れない誠実さという創業以来の経営姿勢に由来しています。
当社は人工知能研究やスマート農業に積極的に取り組んでおり、自社開発のビニールハウス内の環境制御システム『e-minori plus』の販売、また農作業の効率化を目指す新たな農業支援システムの開発も進めております。
そのほか、製造業への人材派遣を行う「アウトソーシング事業」や、『ジョブコンプラス』の企画運営を行う「メディア事業」、エンジニア派遣や委託先企業の技術開発を受託する「エンジニアリング事業」と3つの事業を中心に拡大を続けております。「夢」と「情熱」と「感謝」を持って、お客様の幸せを創造することを使命とし、今後もサービスを提供していきます。
会社概要
社名 : ディーピーティー株式会社
本社所在地: 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄四丁目1番1号 中日ビル22階
代表取締役: 竹本 昭一郎
事業内容 : 人材派遣、求人サイト企画運営、開発・設計の受託、
技術者派遣、自社製品開発等
設立 : 1989年1月31日
HP : https://www.dpt-inc.co.jp/



