構造用接着剤を用いた接合実験および環境装置による腐食実験設備を公開
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(所長 平田 宏一)は、令和8年1月22日(木)に、構造用接着剤を用いた部材接合実験および環境装置による腐食実験を公開します。
海上技術安全研究所(以下、当所)では、船舶や海洋構造物の建造時の接合施工法の一つである、構造用接着剤による接合技術に関する研究に取り組んでいます。また、長期にわたり海上で運用される構造物は過酷な腐食環境下に曝されているため、腐食によって船体や構造物の健全性が損なわれることが無いよう、腐食のメカニズムやモニタリング技術に関する研究を進めています。
接着接合は溶接に比べて簡便で特別な資格を必要としない施工法として注目されていますが、施工管理に不備があると本来発揮すべき安全強度を発揮できないことが言われています。そこで、特に造船分野において電路金物や補強部材を壁面に接着接合するシチュエーションを想定して、材料の異なる数種類の部材を構造用接着剤により接着施工する様子を、模型実験として公開します。
船舶は海水中で腐食が進行する鋼材により建造されており、長期間、強度を維持するためには適切な防食や腐食の進行評価が不可欠です。また、腐食環境中では金属疲労も加速されます。当所において取り組んでいる腐食評価に関する研究紹介や、防食塗装の劣化促進のための試験装置及び長期腐食疲労試験装置を紹介するとともに、関連する試験事例・技術について説明します。
接着接合を自社・ご自身でも取り組んでみたい、腐食試験をやってみたい・知りたい、など関心のある方々に是非参加していただきたく、参加者を募集します。
【開催概要】
日時 : 令和8年1月22日(木)13時30分~15時(13時より受付開始)
場所 : 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 6号館他 ( 東京都三鷹市新川6-38-1)
参加費 : 無料
お申込み期間 : 令和7年12月15日(月)10時~令和8年1月15日(木)17時先着50名まで
対象者 : 一般の方 ※中学生以下の方のみではご参加いただけません。
お申し込み先 : 参加をご希望の方は、事前のお申込みをお願いいたします。
*ご記入いただいた個人情報は、本実験のご連絡、ご案内の目的にのみ利用します。


<問い合わせ先>
国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 企画部広報係
Tel:0422-41-3005 Fax:0422-41-3258
E-mail:info2@m.mpat.go.jp
URL:https://www.nmri.go.jp/



