【岡山理科大学】福島のベニザケ、浪江町で本格的に事業化へ 国の補助金事業に採択
2025-10-31 13:10

岡山理科大学とNTT東日本グループ、福島県内でスーパーを展開する株式会社「いちい」(本社・福島市)の3者が共同で取り組んでいる好適環境水によるベニザケの陸上養殖事業で、福島県浪江町で規模を拡大して養殖施設を新設する計画が、国の自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金に採択されました。これで実証実験段階から本格的な事業化へ向けて大きな一歩を踏み出すことになります。
現在は、いちい本社の養殖場の水槽(約20㌧)で約1500匹のベニザケが養殖されています。昨年11月、卵の状態で養殖場に届き、12月中旬、次々に孵化してメダカサイズにまで成長した段階で孵化水槽から、この水槽に移されました。今では体長13~15㌢にまで育ち、元気よく水槽の中を泳ぎ回っています。来夏以降に出荷される見通しです。
 経済産業省、福島県によると、今回採択された補助金は、東日本大震災により甚大な被害を受けた福島県の避難指示区域等を対象に、被災者の働く場を確保し、今後の自立・帰還、産業復興を加速させるため、工場等の新増設を行う企業を支援し、雇用の創出及び産業の集積を図ること、加えて、住民の帰還や産業の立地を促進するため、商業の回復を進めることを目的としたものです。
 今後、3者は浪江町と密接に連携し、2026年中の施設完成を目指して事業の具体化を進めていくことになります。




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