株式会社凜研究所、Mycenax社との 独自ADCリンカー特許利用にかかわるライセンス契約締結

株式会社凜研究所(本社：東京都中央区、代表者：藤原 正明、以下「当社」)は、台湾に拠点を置くバイオ医薬品CDMOのリーディングカンパニーであるMycenax Biotech Inc.(本社：台湾台北市、代表者：Pei-Juin Chen、以下「Mycenax」)との間でライセンス契約を締結したことを報告します。

当社のVLKリンカーは優れた抗腫瘍効果と高い血清安定性を実証しており、先進的な抗体薬物複合体(Antibody Drug Conjugate、以下「ADC」)の開発を可能にします。具体的には、VLKリンカーは腫瘍微小環境内での作用とADCの取り込み促進という2つのメカニズムを通じてより強力な細胞毒性を促進します。
本ライセンス契約締結により、Mycenaxは当社の独自技術であるVal-Leu-Lys(以下「VLK」)リンカー技術を、グローバルの製薬パートナー向けCDMOサービスにおいて適用する権利を取得し、差別化されたADCソリューションを提供する能力が強化されます。
当社は契約一時金およびMycenaxが製造受託によって獲得した正味販売額に一定の料率をかけた金額をロイヤルティーとして受け取ります。

MycenaxのPei-Jiun Chen CEO兼社長は次のように述べています。「凜研究所との本契約締結を大変喜ばしく思います。革新的かつ競争力のあるADCソリューション提供という当社の使命において重要なマイルストーンとなります。本提携により技術力がさらに強化され、次世代ADC治療薬の開発推進へのコミットメントが確固たるものとなります」

当社の藤原 正明代表取締役社長は次のように述べています。「バイオ医薬品CDMOの世界的リーディングカンパニーであるMycenaxは同社のADCソリューションサービスを更に強化することで、次世代ADC治療薬におけるリーダーシップを不動のものとすることが期待されます。当社は、Mycenaxの持つ製造技術力の高さと営業力により、VLKリンカーを利用したより安全かつ強力なADC治療薬が現行医療で満たされない未来の患者に提供されることを望んでいます。」

本提携は、2025年4月7日に締結された基本合意書(LOI)に基づくものであり、両社間のADCイノベーション推進における緊密な協力関係の基盤を築くものです。

本契約における締結先の概要：

Mycenaxは、台湾におけるバイオ医薬品CDMOのパイオニアであり、細胞株構築、製造プロセス・分析方法・製剤化開発等を含む完全に統合されたバリューチェーンを有し、CDMOサービスを提供しています。MycenaxはGMPに準拠した2つの施設を運営しており、原薬(DS)から製剤(DP)までの包括的な製造ソリューションを提供し、EMA(欧州)、PMDA(日本)、カナダ保健省などの世界的な規制当局の検査に合格しています。

会社名　： 株式会社凜研究所(RIN Institute Inc.)
所在地　： 東京都中央区築地1-13-10 サクセス銀座東ビル2F
代表　　： 藤原 正明
設立　　： 2016年1月21日
事業内容： 抗体を主体とした医薬品及び体外診断用医薬品の研究開発
URL　　 ： https://rinmab.co.jp/