東京工芸大学 芸術学部ゲーム学科 山根雄飛さんが 日本最大のゲーム開発者会議 CEDEC2025で インタラクティブセッション オーディエンス賞で1位を受賞
東京工芸大学(学長:吉野 弘章、所在地:東京都中野区、以下、本学)芸術学部ゲーム学科4年の山根 雄飛さんが、日本最大のゲーム開発者会議 CEDEC2025で、インタラクティブセッション オーディエンス賞の1位を2025年10月に受賞しました。

2025年7月22日(火)~24日(木)に神奈川県パシフィコ横浜ノースで開催された、日本最大のゲーム開発者会議CEDEC2025で、芸術学部ゲーム学科中村隆之教授のゼミに所属する4年の山根 雄飛さんが、CEDEC2025の来場者投票で決まる「インタラクティブセッション オーディエンス賞」で1位を受賞しました。この賞は、CEDEC2025参加者による投票で決定されるもので、受賞者の発表は10月に行われました。
山根さんは、ゲームデザイン教育を目的に独自開発した対戦3Dビデオゲーム「Hand Heads」を活用し、「体験から逆算してゲームデザインを学ぶ」という、教育プログラムを発表しました。
「Hand Heads」は、じゃんけんと鬼ごっこのルールを組み合わせた2vs2対戦3Dビデオゲームです。プレイヤ―は、ゲームプレイを行いながら、その都度ルールを変更し、プレイを繰り返すことで体験デザインの考え方を学ぶことができます。ゲームのルールやカメラ、キャラクターの動きや操作などの設定をプログラミングなしで自由に変更し、すぐにプレイして体験を確認できることが特徴です。
会議では、山根さんによる教育プログラムの狙いの解説や、「Hand Heads」を活用した企業研修の実践結果をまとめたポスターの展示発表も行われました。
山根さんが制作した「Hand Heads」は、ゲーム学科での3年間の学びによる知識やアイデアが生かされています。「Hand Heads」の制作には、中村 隆之 教授の指導の下、山根さんを含め6人の学生が研究・開発に参加しています。
山根さんは「本プロジェクトでは主にプログラムを担当しました。授業で学んだUnreal Engineの基礎と制作フローが、ルール変更機能やゲームロジックの実装に直結しました。現在は卒業研究として『Hand Heads』のプレイログを収集・可視化する分析ツールを開発しており、プレイヤー自身がプレイを客観視し、振り返りと改善につなげられる仕組みづくりに取り組んでいます」と話します。
本学ゲーム学科は、2010年4月に芸術学部に設置されました。「なぜ遊びは楽しいのか?」、本学ではゲームを学問として捉え、その本質を理論的に追求するとともに文化や教養など幅広い知識を身につける独自の教育を行っています。
入学初年度から学生一人ひとりの志向に合わせて「企画」・「デザイン」・「プログラム」の3分野に分かれ、共通の概念や、各分野の基礎となる技術を学びます。2年次には、3分野合同のチームを組んでゲーム制作を行います。制作の過程でゲームのアイデア出しから完成までのゲーム制作の実践を全うし、プロの制作現場同様、コミュニケーションやスケジュール管理などの総合的な能力を養いながら、共に学ぶ学生たちと経験を積み重ねていきます。また、客観的批評や評価に向き合い、学生がクリエイターとして自立することを目的に、学内外での成果物展示を積極的に行っています。
東京工芸大学は、テクノロジー(工学)とアート(メディア芸術)を融合し、新たな価値の創造を目指す本学ならではの教育・研究をこれからも続け、多彩な人材を輩出し続けるよう一層努力してまいります。




CEDEC2025 インタラクティブセッション
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「Hand Heads」共同研究・開発者
・山根 雄飛/小川 聖矢/高柳 直温/Zhong Ningmou/ユウ ウカン/佐瀬 あい子
・指導教員:中村 隆之 教授
東京工芸大学 芸術学部ゲーム学科
ゲームを学問としてとらえ、技術面はもちろん文化や教養など幅広い知識を身につけます。3Dプリンターやモーションキャプチャースタジオなど最先端の制作環境と、学生一人ひとりの志向に合わせて「企画」「デザイン」「プログラム」といった3つの専門分野を追求できるカリキュラムを持ちます。「未来の遊びを創造する」をテーマに、ゲームクリエイターの教員達が世界で通用する人材を送り出しています。
東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきました。2023年に創立100周年を迎えました。
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