ROY株式会社、インドネシア国立教育大学で施工管理人材育成に向けた講義を実施

ー土木工学専攻の学生に日本の建設業界と就労の道筋を紹介ー

2025-12-24 11:15

ROY株式会社(本社：神奈川県川崎市高津区、代表取締役：大石竜次)は、業務提携先である株式会社インドネシア総合研究所の紹介により、2025年12月17日、インドネシア共和国バンドンに所在するインドネシア国立教育大学(Universitas Pendidikan Indonesia／以下UPI)にて、土木工学専攻の3年生・4年生あわせて150名を対象に、日本の建設業界の現状および施工管理の職業についての講義を1時間実施しました。

インドネシア国立教育大学(UPI)で講義するROY株式会社八津尾海外事業部長、法人部マルディアン

本講義は、日本での就労を希望するインドネシアの若者に対し、技術・人文知識・国際業務(いわゆる「技人国」)の在留資格による日本就労を具体的にイメージしてもらうことを目的として行われたものです。
ROY株式会社は今後、国立大学と連携し、施工管理技士として日本で就労できる人材の育成に向けた取り組みを進めてまいります。

日本での就労を目指すインドネシア人材育成に向けた、大学と連携した今後の取り組み

ROY株式会社は、UPIをはじめとするインドネシアの国立大学と連携し、土木工学を専攻する学生を対象とした新たな教育カリキュラムの構築を進めます。

本カリキュラムでは、建設分野の専門用語を含む日本語能力試験N2レベルの日本語教育に加え、アクティブラーニングを通じたコミュニケーション力・問題解決能力の向上を図ります。また、建設施工管理技士2級の第一次試験合格に必要な知識、および第二次試験合格に求められる文章作成能力の習得を支援し、日本の建設業界で就労しやすい資格取得を目指した教育課程を整備します。
これらの教育内容を実現するため、本教育課程は、インドネシアにおける教育・人材育成分野での知見を有する株式会社インドネシア総合研究所の協力のもとで推進されます。

さらに、インドネシア・西ジャワ州カラワンにあるROY建築研修センターにおいて、実際の建設現場を活用した実践的な学びの機会を提供します。足場、内装、屋根修理、塗装などの現場を題材に、使用材料や職人の役割、工程の流れ、雨天時の影響など、施工管理技士として事前に確認すべきポイントを具体的に理解することができます。

これにより、知識の習得にとどまらず、日本の建設現場に近い環境での体験を通して、施工管理技士という職業への理解促進とイメージ向上を図ります。大学卒業後は、ROY株式会社にて1年間施工管理の現場経験を積み、建築施工管理技士2級の資格取得を目指します。

本取り組みにより、インドネシアの若者にとっては日本の建設業界で働くための具体的な道筋が示されるとともに、日本の建設業界にとっても施工管理分野における国際的人材確保の新たな選択肢が広がることが期待されます。

他大学との連携について

UPIに加え、SANGGA BUANA UNIVERSITY、PARAHYANGAN CATHOLIC UNIVERSITY(UNPAR)においても、土木工学専攻の学生を対象とした同様のプログラムを順次開始する予定です。

大学1年生から日本語教育を行うカリキュラムの整備、大学2・3年次に実施する日本でのインターンシップ教育、建設施工管理技士2級取得に向けた学科試験対策など、教育環境の提供を通じて、日本での就労を見据えた高度人材育成の枠組みを構築します。

これらの取り組みを通じ、株式会社インドネシア総合研究所の協力のもと、日本での就労を希望する専門性の高い人材の受け入れ体制を、今後さらに拡充してまいります。

建築研修センターについて

ROY株式会社は、建築業界全体で深刻化する人手不足の解消を目的として、インドネシアに建築研修センターを開校しました。当施設では、日本で求められる専門的な職人技術と日本語教育を包括的に行い、実践力のある人材の育成を目指しています。
今後は、ジャカルタ・バンドン・バリ島での開校も予定しており、建設分野に加え、特定技能人材として飲食料品製造業や、2024年度から新たに追加されたタクシー・バス・トラック運転手分野への展開も計画しています。2029年には、年間3,000名の卒業生を輩出することを目標としています。
建築研修センターの詳細や取り組みについては、外国人技能実習生特設サイト「accept」にて紹介しています。
【accept】 https://momo-roy.com/