11月5日よりつくば市「こども MaaS」導入に向けた自動運転走行の 実証実験を今年もスタート。
「三次元都市モデル」を活用した低速自動運転モビリティの安定走行実現へ。
東海クラリオン株式会社(所在地:愛知県名古屋市、代表取締役社長:安部 源太郎、以下 東海クラリオン)、茨城県つくば市(市長:五十嵐 立青、以下 つくば市)は2025年8月7日、三次元都市モデルを活用した低速自動運転モビリティの自己位置推定精度向上に向けた実証業務に関する協定を締結し、実証実験を行います。

本事業は、「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の取組の一環として、こどもや移動困難者の外出を支援する低速自動運転モビリティによる「こども MaaS」サービスの導入を目的としています。
昨年度の実証実験に続いて、本年度も2025年11月5日(水)より、つくばセンター地区において低速自動運転モビリティ「YADOCAR-i(ヤドカリ)ドライブ」での一般試乗を実施することをお知らせします。
本年度実施の背景と目的
つくば市は、「つくばスーパーサイエンスシティ構想」のもと、将来的なスマートシティの実現に向けた様々な取り組みを推進しています。その中でも、地域住民の安全・安心な移動を確保するモビリティサービスの導入が喫緊の課題となっています。
つくば駅周辺エリアは、高階層の建物が立ち並び、街路樹も多いため、従来の衛星測位システム(GNSS)では電波が遮られやすく、低速自動運転モビリティの自己位置推定精度を安定的に保つことが困難な環境です。
本年度は、より安定した自動運転走行のために、つくば市の三次元都市モデルデータおよび、内閣府が提供する準天頂衛星からの情報(MADOCA-PPP(マドカピーピーピー))と、JAXA(ジャクサ)が開発するソフトを活用し、衛星測位の精度向上を図ることで、低速自動運転モビリティの安定した自動走行を実現することを目的としています。
また、つくば市が取り組んでいる、つくば駅周辺を、楽しく、快適に、回遊できるパーソナルモビリティのシェアリングサービス「つくモビ」の実証実験も同時に実施され、今後は、自動運転と共に、ハンズフリーチケッティングの実証にも繋げていきます。
実証業務の概要
走行エリア :つくばエキスプレス「つくば駅」周辺エリア
一般試乗の実施期間:2025年11月5日(水)~11月16日(日)
2026年1月15日(木)~26日(月)
※運休日:11月10(月)・11日(火)、1月20日(火)・21日(水)
乗降場所 :つくばセンター広場、つくばカピオ前
(左記の2区間を往復走行します。)
走行時間 :9:00~11:00/11:30~13:30/14:00~16:00
定員数 :最大3名乗車
料金 :無料
※天候等により運休情報は公式Xよりお知らせします。 https://x.com/yadocaridrive


東海クラリオンの後のせ自動運転システム「YADOCAR-iドライブ」
JAXAとの共創について
後のせ自動運転システムYADOCAR-iドライブは、「自動運転を安くしたら社会が変わる」をテーマに、既存車にも後のせできる自動運転システムをコンセプトとして開発を行なっています。
車体に制限なく自動運転システムを導入できる後のせの仕組みを、ヤドカリが貝殻をお引越しすることに例えて「YADOCAR-iドライブ」と名付けました。
地域特有の課題解決に特化し、特定の用途・低速度域に限定することで、導入コストとメンテナンス負担を抑えた持続可能な自動運転モビリティの実現を目指しています。
東海クラリオンとJAXAは、新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みのもと、2023年6月より衛星測位技術を活用した「後のせ自動運転システム“YADOCAR-iドライブ”」に関する共創活動を行っています。


東海クラリオンは、本業務を通じて、低速自動運転モビリティが直面する測位精度低下の課題を克服し、「こども MaaS」サービスの実現に貢献してまいります。今後も、地方自治体や研究機関との連携を強化し、地域課題解決に資する自動運転技術の開発と社会実装を推進してまいります。
会社概要
社名 : 東海クラリオン株式会社
本社 : 愛知県名古屋市中区正木一丁目14番9号
TEL : 052-331-4461(代表)
設立 : 昭和46年8月
資本金 : 1億円
代表者 : 代表取締役 安部 源太郎
事業内容: 業務用車載器の企画開発・販売・メンテナンス
URL : https://www.tokai-clarion.co.jp/yadocar-i/






