ビーマー社、CES 2026にて自動運転向け「ML-Safe」ビデオデータ最適化技術を展示
最大50%のストレージ削減とML精度2%未満の差異を実証した最新ベンチマーク結果を公開
2025年12月25日 ― ジャパン・トゥエンティワン株式会社(本社:愛知県豊橋市、以下 J21)は、国内展開を支援するビーマー社(Beamr Imaging Ltd.、NASDAQ:BMR、本社:イスラエル)が、2026年1月6日〜9日にラスベガスで開催されるCES 2026(※1)において、自動運転車(AV)向け映像データの効率化と 機械学習(ML: Machine Learning) パイプラインの安全性を両立するコンテンツ適応型ビットレート(CABR)技術 の最新成果を展示することをお知らせいたします(※2)。今回の展示では、同技術が示した 最大50%のストレージ削減 と、ML(機械学習)モデルの精度への影響2%未満 を実証したベンチマークテスト結果を紹介し、MLパイプラインの信頼性を維持したまま映像データ削減を実現する新たなワークフローを提示します。
背景:自動運転車開発におけるデータ課題
自動運転車開発では、マルチカメラによる膨大な映像データ(数百ペタバイト規模)が生成され、ストレージやデータ転送、インフラコストの増大が深刻な課題となっています。しかし従来の汎用映像圧縮技術は、
・圧縮率を上げる → MLモデル精度が劣化
・品質優先 → データ削減が不十分
というジレンマが避けられませんでした。ビーマー社のCABR技術はこの課題を解決し、フレーム単位で映像内容を解析しながら最適なビットレートを自動調整することで、視覚品質とML精度の両立 を実現します。
ベンチマークテストの内容と結果
使用データセット・検証方法
・PandaSet:実世界のマルチカメラAVデータセット
・タスク:物体検出(Object Detection)
・モデル:YOLOv8 Nano
・比較対象:CABR圧縮映像 vs ベースライン映像
測定指標
・mAP(mean Average Precision:平均適合率)
・PSNR、LPIPS などの映像品質指標
主な検証結果
ビーマー社が公式ブログ(※3)で公開した分析によると、CABR技術は以下の結果を示しました。
・最大50%の映像データ削減を達成
・MLモデル(YOLOv8 Nano)の性能への影響は実質的にゼロに近い
・主要クラス(人物・車・バイク・トラック)で安定した物体検出精度を維持
・フレーム内容に応じたCABRの適応型ビットレート最適化により、MLパイプラインに必要な重要信号(特徴量)が保持される
・汎用圧縮で発生しがちな「圧縮アーティファクトによる精度低下」を抑制
ブログでは、CABR が AV・ADAS開発におけるインフラ負荷を大幅に軽減できる ことが強調されており、同技術が今後のAV開発向けデータ管理の基盤技術になる可能性を示しています。
CES 2026での展示と面談予約について
ビーマー社はCES 2026にて、今回のベンチマーク結果と「ML-Safe」AVデータワークフローを展示します。来場者は、CABR技術の動作原理、ML精度維持のメカニズム、既存AVパイプラインへの統合方法などについて、ビーマー社のエキスパートと直接意見交換できます。また、CES期間中の個別面談はオンラインフォーム(※4)から事前予約が可能です。
J21では、今後もビーマー社の革新的な技術を国内企業の皆様に安心してご利用いただけるよう、支援を続けてまいります。
ビーマー社製品Web:https://www.japan21.co.jp/products/beamr/
EC・ソフトウエア事業Web:https://www.japan21.co.jp/products/#ec-software
ビーマー社(Beamr Imaging, LTD.)について
イスラエルのヘルツェリアに本拠を置くNASDAQ上場企業で、コンテンツアダプティブビデオソリューションの世界的リーダーです。「テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞2021」や「Seagate Lyve Innovator of the Year 2021」を受賞、53件もの関連する取得特許に裏付けられた同社の軽量化技術は、視覚的品質を維持したまま最大50%のビットレート削減を可能にします。
Web:https://www.beamr.com
ジャパン・トゥエンティワン株式会社について
1992年9月に創業し、世界中のイノベーション商材を通して社会課題を解決することを理念に掲げ、イスラエルを中心に世界最先端のハイテク企業とパートナーシップを結び、日本市場における技術や製品のビジネス開発と販売を行っています。主な取り扱い製品には、自動車の後付け衝突防止補助システム「モービルアイ」、衛星画像データを活用した水道インフラ管理・更新のための「アステラ製品」などがあります。「モビリ ティ事業」「スマートインフラ事業」「EC・ソフトウェア事業」「ヘルスケア事業」の4つを事業領域として展開しています。
Web:https://www.japan21.co.jp/
お問い合わせ先
ジャパン・トゥエンティワン株式会社
東京本社:東京都渋谷区神宮前6-19-13 J-6ビル4F
Tel:03-6775-7450
E-mail:beamr@japan21.co.jp
Web:https://www.japan21.co.jp/products/beamr/
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