クラブネッツがサポートする珠洲市のLINE公式アカウントで運用する防災システムがNHKの豪雨災害番組で紹介
住民参加型のデジタル防災システムと、データ分析による効果測定が注目を集めています。
株式会社クラブネッツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:冨安仁)が運用サポートしている石川県珠洲市のLINE公式アカウント上で機能実装されている「防災システム」が、2025年9月19日(金)放映のNHKの豪雨災害をテーマにした番組「北陸スペシャル 奥能登豪雨1年 “記憶”と“教訓”つなぐために」で取り上げられました。

番組での紹介内容
本番組では、豪雨災害対策をテーマに、地域住民の防災意識向上に向けた先進的な取り組みが紹介されました。番組内では、住民を対象としたスマートフォン教室の様子を取材。参加者が防災システムの操作方法を学び、日常生活の中でリアルタイムに災害リスク情報を確認する手法について、分かりやすく解説されました。さらに、システムの有効性を検証する効果測定の場面も放映。担当部署がLINE公式アカウントとの連携ツール「CN GovTech」の管理画面から抽出したアクセスログを詳細に分析し、危機管理部門との連携のもと、利用状況や効果を定量的に評価している様子が紹介されました。この取り組みは、従来の一方向的な情報発信から脱却し、住民参加型のデジタル防災システムの構築と、データドリブンな防災対策の推進という、新時代の地域防災のあり方を示すものとして大きな反響を呼んでいます。
取組概要
防災に関しては、様々な機関から多様な情報が発信されていますが、そのために自分にとって有用な情報を住民が見つけ出すことが難しくなっています。一方で、令和6年能登半島地震では、住んでいる場所の災害の危険性への理解が迅速な避難につながった地域がありました。この知見を踏まえ、自らがいる場所の災害の危険性を簡便に理解でき、有事に住民が的確な避難行動を起こすための準備を日頃から行う補助となるシステムを国交省が開発しました。その運用支援をクラブネッツが行っています。
防災システムの主な機能
・ハザードマップの水害リスク表示・・・GPS(位置情報サービス)の機能を利用し、津波、土砂災害、洪水のリスクをLINEのトーク画面に表示
・リアルタイム危険度情報・・・珠洲市内の洪水、土砂災害の危険度をリアルタイムで表示(洪水キキクル、土砂キキクル)
・河川監視システム・・・珠洲市内の河川に設置された水位計、河川カメラの状況をリアルタイムで表示(川の防災情報)
・防災学習機能・・・自然災害のリスクや事前の準備、災害発生時の避難行動などをクイズ形式で学習


システムの効果と分析
番組で紹介されたとおり、管理画面から抽出したアクセスログの分析により、住民の防災情報へのアクセス状況や関心度を数値で把握することが可能となっています。この分析結果は、より効果的な防災情報発信の改善に活用されます。
今後の展開
今後も様々な自治体で行政情報や防災情報発信のDX化が重要となります。クラブネッツでは自治体向けLINE公式アカウント連携ツール「CN GovTech(シーエヌガブテック)」を中心に、ご要望に応じた個別の開発を行い、データ分析機能も含めたさまざまな自治体の防災DX支援を実現して参ります。