【名城大学】スリランカ豪雨災害の被災者支援で学生らが街頭募金活動を実施
初代外国語学部長のクマーラ名誉教授や人間学部の志村教授らが呼び掛け

スリランカで11月末に発生した豪雨災害の被災者を支援しようと、本学の教員や学生らが12月20日、名古屋市東区のナゴヤドーム南北ペデストリアンデッキで、募金を呼び掛けるボランティア活動を行いました。本学外国語学部の初代学部長でスリランカ在住のアーナンダ・クマーラ名誉教授も駆けつけ、参加者は「スリランカの人たちは豪雨被害で大変な思いをされています。募金にご協力をお願いします」と市民に訴えました。
学生ら9人が参加 ナゴヤドーム前キャンパス近くで3時間にわたり呼び掛け


スリランカでは11月27~29日にサイクロンが上陸し、広範囲にわたって豪雨と暴風に見舞われました。その後の2次災害でも、ユネスコ世界遺産のナックルズ山脈で大規模な地滑りが発生し、それ以外にも同様の深刻な被災状況が各地で発生しています。報道によると、死者が640人以上、行方不明者も350人以上に上り、被災者は全土で140万人を超えるといわれています。
現在でも全県に深刻な影響が出ており土砂崩れの危険性が高まっています。学校、医療施設をはじめ、住宅や道路にも甚大な被害が出ました。避難生活を強いられている被災者はインフラの破壊によって、食料や安全な水の不足、住居の損壊、地域コミュニティ全体の心のケアなどの問題に直面しており、各国の政府やNGOなどが緊急援助に乗り出しています。
このため、日本の国際支援NPO法人「タランガ・フレンドシップ・グループ」(TFG)の理事長を務めるクマーラ名誉教授や、今年7月の「スリランカ国際スタディ・ツアー」に参加した人間学部の志村ゆず教授らが街頭募金で広く支援を求めることを発案しました。名古屋市東区社会福祉協議会の後援も得たほか、本学の学生らに街頭募金のボランティアとしての参加を呼び掛け、この日は学生も含めて9人が集まりました。
「皆さんの気持ちを現地にお伝えします」とスリランカ在住のクマーラ名誉教授
ナゴヤドーム前矢田駅からバンテリンドームやイオンナゴヤドーム前へとつながるペデストリアンデッキで、募金箱を手にしたボランティアの学生らは全員がひとまとまりになり、ペデストリアンデッキを通る買い物客や家族連れらに「スリランカでは安全な水や食料、住居が不足しています」などとスリランカの状況を訴えながら、約3時間にわたって協力を呼び掛けました。
参加した人間学部4年の長岡愛奈さんは「たくさんの人が歩いている中で、こちらに気持ちを向けて実際に募金してくれた人の貴重さを知りました。スリランカの人たちがサイクロンによる被害のみならず、その後の生活で命を落とすことがないように願って今回参加しました」と感想を話していました。クマーラ名誉教授は「募金活動をがんばってくださり、ありがとうございます。皆さんの支援の気持ちが伝わるように、現地の方々にお伝えします」と感謝の言葉を述べていました。



