藤井牧場 富良野市初の「共創まちづくり推進事業」採択事例として 学生共創型プロジェクトを開催
大学生が考える!メイドインフラノ活性化プロジェクト
有限会社藤井牧場(所在地:北海道富良野市)は、富良野市(市長:北 猛俊)が推進する「共創まちづくり推進事業」の採択を受け、2025年12月10日~12日の3日間にわたり、地域資源を活用した新商品企画プロジェクト「メイドインフラノ活性化プロジェクト」を開催しました。本事業は、富良野市として初の採択事例であり、藤井牧場と富良野市が主催、KDDI株式会社および日本航空株式会社(JAL)が企画・運営を担い、株式会社サッポロドラッグストアー(サツドラ)が協賛として参画しました。

地元企業と学生が共創する「メイドインフラノ」新商品企画
本プロジェクトでは、応募のあった96名の中から選抜された道外の大学生10名が富良野に滞在し、地元企業との対話やフィールドワークを通じて、地域ブランド「メイドインフラノ」の新商品企画に挑戦しました。参加企業は、同制度の認定を受けた商品の開発実績をもつ地元企業である菓子司 新谷(和洋菓子)、北の恵(食品製造)、furano bijou(洋菓子)の3社。制度の課題とされていた「制度活用の停滞」「ブランド価値の発信」に対し、企業自らが積極的に手を挙げ、学生との共創に取り組むことで、制度の新たな可能性を拓く契機となりました。
多層的な共創が生んだ地域活性化の新モデル
本事業の特徴は、行政と民間企業の連携に加え、グローバルに事業を展開する企業(KDDI・JAL)と道内大手企業(サツドラ)、地元企業(藤井牧場とプロジェクト参加企業)との共創、さらに都市部学生と地域事業者との協働など、多層的な共創構造にあります。3日間のプログラムでは、企業説明や製造所視察、商品企画からLP制作、現地インタビュー、最終プレゼンまでを一貫して実施。12月12日にフラノマルシェ「タマリーバ」で開催された成果発表会には、富良野市長をはじめ行政関係者、参画事業者、市内外の関係者が多数来場し、学生による提案に対して活発なコミュニケーションが交わされました。

最優秀賞が決定、新商品の社会実装へ
発表会では、学生からの新商品提案を受けた地元企業3社からのフィードバックや審査員による評価のもと最優秀賞が決定。受賞チームには藤井牧場よりA2ミルク&チーズセットが贈呈されました。今後は、受賞商品の社会実装に向けて、事業者との対話やプロジェクト参画企業との連携を継続し、商品化や販路拡大の可能性を探っていきます。
最優秀賞受賞企画
●商品名
・富良野四季ふるチーズケーキ
~「あと何分」が「あと何口」に。待ち時間を測る至福のカウントダウン~
●商品概要
・牛乳瓶に入った“飲むチーズケーキベース”に、季節に合わせてた「四季のパウダー」をふりかけ、家族で瓶を振って完成させる体験型スイーツ
・お店から富良野駅までの移動時間や電車の待ち時間を、楽しい思い出に変えてしまう新感覚チーズケーキ
その他学生企画商品
●商品名
・野菜の恵みがつまった新感覚カヌレ
~富良野の色を、そのひとくちに。~
●商品名
・FURANO SNOW BLOSSOM(雪花氷)
“富良野の雪のように溶け、花のように広がる味わい”

参加者の声の紹介
●富良野市 北 猛俊 市長
「今回のプロジェクトには96名の応募がある中で、選抜された10名が参加費の一部を自己負担してまで挑戦してくれました。これは富良野の魅力と本事業への期待の高さを示していると考えます。
事業主体である藤井牧場が中心となって参画企業の皆様が協力し、市内事業者間の横連携の機運が生まれたことは大きな成果です。
今回学生の皆さんには、自由な発想で富良野の素晴らしい未来を描いていただきました。企業の皆様には、そのアイデアを実現する力を発揮していただきたい。富良野市としても、こうした挑戦を全力で応援します。」
●参加学生の声
「これまでは地域を観光地や特産品といった表面的な視点で見ていましたが、実際に事業者の方の話を聞き、現場を知ることで、その背景にある想いや葛藤、努力まで含めて地域を見るようになりました。課題も単なる不足ではなく、その土地ならではの背景や強みと表裏一体のもので、新しい価値を生み出す入り口になり得るものだと感じるようになりました。」(荒井心琳さん)
「提案先企業の担当者が、私たちの発表後にとても嬉しそうにしていた姿がとても印象に残っています。笑顔で『すごかった』『すぐにでも上の人に提案したい』『資料もらえるよね?そのまま使いたい』と言ってくださり、約2日間という短い時間でも頑張って良かったと思いました。直接このような言葉をかけていただいたことが、本当に嬉しかったです。」(中野花凜さん)
「学生を単なる『参加者』ではなく、『考える主体』として尊重し、自由に思考させてくださったプログラム構成こそが、このプロジェクトの最大の価値だと感じています。簡単な答えを与えるのではなく、共に悩み、より良い提案を目指して伴走してくださったことで、参加後も考え続ける姿勢が自然と身につきました。現地での手厚いサポートも含め、心から参加して良かったと思える経験でした。」(畠山結衣さん)
●参加企業の声
「学生の皆さんが発表してくれた内容はどれも素晴らしく私も良い刺激を受けた内容でした。実際に実現出来るか?については、高いハードルも御座いますが前向きに検討を進めて参りたいと思います。またこのような素晴らしいプロジェクトが行われる際は、是非ご協力させていただきたいと考えております。」
主催者総括(有限会社藤井牧場 代表取締役 藤井 雄一郎)
「参加いただきました学生、本プロジェクトにご参画いただきましたすべての企業、行政関係者に感謝申し上げます。富良野市の『共創まちづくり推進事業』の採択を受け、行政・大企業・地域企業が事業名の通り様々な立場や役割を超えて『共創』を生んだことは大変意義のあることだと考えます。地域に根を張る企業として今後も地域の発展に寄与すべく共創による地域課題の解決に取り組んでまいります。」
■今後の展望:制度の発展と継続的な共創へ
本プロジェクトを通じて、「メイドインフラノ」制度の活用促進と、地域ブランドの再構築に向けた新たな一歩が踏み出されました。藤井牧場は今後も、行政・企業・学生・地域住民との共創を通じて、持続可能な地域活性化モデルの構築を目指してまいります。
メイドインフラノ活性化プロジェクトについて
開催日 :2025年12月10日~12日
開催場所:フラノマルシェ「タマリーバ」/BETA FURANO
参加者 :都市部の大学生10名
実施体制
【主催】有限会社藤井牧場/富良野市
【企画・運営】KDDI株式会社/日本航空株式会社(JAL)
【協賛】株式会社サッポロドラッグストアー
【協力企業】菓子司 新谷/北の恵/furano bijou














